こんにちは。代表の澤本悟博です。
冬になり、バルキングが起こりやすい時期となりました。
そもそも、バルキングとは?
バルキングとは、排水処理において活性汚泥の沈降性が悪化し、沈殿槽で固液分離が十分に進まない状態を指します。
汚泥が処理水に混じって処理水質の悪化を引き起こし一般的にはキャリーオーバーと言われています。
弊社は数値管理で「排水処理の見える化」を行っていますので、バルキングも数値化しています!
①初期段階で対策を行えば低コストで沈降性を改善できます。
㏗管理、栄養剤だけでほぼ改善できます。
②中期段階で対策を行えば㏗管理・栄養剤の他に、沈降剤が少量必要となります。
③終期段階で対策を行えば㏗管理・栄養剤の他に、沈降剤が大量必要となります。
初期段階で対策を行うことが大切です。
東洋医学で言う「未病」の考え方を取り入れています。
<バルキングの原因>
①栄養塩不足
②低BOD汚泥負荷
③長い汚泥滞留時間
④低DO
⑤低pH
⑥大きな負荷変動時
<タイプ別バルキング>
①糸状菌・放線菌の増殖によるバルキング
②汚泥の粘性増加や凝集性の低下によるバルキング
③㏗ショック、高濃度排水混入による負荷ショックによるバルキング
バルキングを改善するには、原因を調査してそれに合った対応策が必要です。
糸状菌・放線菌バルキングの場合は、栄養剤を添加したり、曝気強度の調整などで糸状菌・放線菌が増えにくい環境を整える必要があります。
非糸状菌・放線菌バルキングの場合は、曝気槽のDO(溶存酸素)やORP(酸化還元電位)を確認しながら、BOD負荷量に応じた排水処理施設の運用管理が必要です。
バルキング対策のページもぜひご覧ください。
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