日々の研究や水処理のアレコレなどを綴ります

天城抗火石散水ろ床

天城抗火石高速散水ろ床法の石入れ作業

 2024/11/14   

こんにちは。野崎徹です。

先日、天城抗火石高速散水ろ床法を用いて当社が設計した排水処理施設のコンクリート工事が終了しました。

いよいよ最重要部である天城抗火石を散水ろ床槽に設置する石入れ作業が行われるので、その立ち合いに行ってきました。
クレーンで吊って直径1m、体積1立米ほどの天城抗火石の入った袋を、散水ろ床槽の中に落とし込み、中で袋を傾け天城抗火石を敷き詰めていきます。

この工程を設計数量を満たすまで繰り返します。
一個はだいたい手のひら大ぐらいの天城抗火石ですが、手に取ってみるとその見た目からは想像できないほど軽く、多孔質であることが実感できます。

石入れが終わったら、表面についた余分な砂を落とすため水を掛けを行います。

こうして、当社独自のシステムである天城抗火石高速散水ろ床法の天城抗火石設置が無事終了しました。
この後は機器設置、配管工事電気工事と進み、完成はもうすぐです。

天城抗火石を使った高速散水ろ床法の技術詳細はこちら
(この技術は、環境省のETV事業でも環境技術として実証されています。
ETV事業での実証詳細はこちら

天城抗火石高速散水ろ床法に関するお問い合わせはこちら

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脱水機いらず!弊社独自の「天城抗火石散水ろ床方式」

 2024/08/30   

こんにちは。澤本享宏です。

先日、設計部の野崎が排水処理施設散水槽の昇降を楽にしたい」との要望を受け、現地調査に伺いました。
(その時の様子は「排水処理施設の散水槽の昇降を安全かつ容易にする計画」の記事をご覧ください。)

実はこの会社さんに弊社の「天城抗火石散水ろ床方式」を導入していただきました。

この会社様は下水放流で、入れさせていただいた散水ろ床方式の主なフローとしては、
原水槽 → 調整槽 → 散水ろ床槽 → 処理槽、という流れになっています。


排水処理施設全体


散水ろ床槽の様子


左が原水で、右が処理水


処理槽

弊社独自のプラント「天城抗火石散水ろ床方式」を導入して頂くと、下水放流の場合、沈殿槽と脱水機を設置しなくても処理が可能です。
なぜ脱水機が設置しなくてもよいのか。その理由は、、お問い合わせください。
また「天城抗火石散水ろ床」は、環境省のETV事業で環境技術として実証されており、環境面や安全面に配慮されたプラントシステムです。

ETV事業についてはこちら

導入していただいたお客様から一番寄せられるお声が、
・現行設備に追加でき、導入前よりも処理能力が上がった
・イニシャルコストを低く導入できた
・ランニングコストが下がった(汚泥処分費、薬剤費、人件費)

の3点でした。

年々汚泥の産廃費用が上がっている状況から、負荷が上がり現状の排水処理施設では対応できない、との声もお聞きします。

このような排水処理施設に関することや、そもそも「天城抗火石散水ろ床」に興味ある方も一度お問い合わせください。

「天城抗火石高速散水ろ床法」詳細はこちら

弊社では電話でのご相談(無料)や、速やかに現場に駆けつけての調査(無料)、汚泥を採取し分析・テスト(無料)など、スピード解決のためのサービスの一部を無料で提供していますので、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせはこちら

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農家様や飲料メーカー様での資剤・プラントの評価は?

 2024/04/03   

こんにちは。澤本悟博です。

ここ数年で弊社の社員も増え、最近では工事の打合せや御見積もりのご依頼が更に多くなりました。
ありがたいことに、排水処理や油脂、臭気でお困りの全国のお客様のもとへ駆けつける日々です。

本日は午前中は富山の農家さんに資材納品をして、農業資材の評価などをお聞きしていました。
ハウスにて重点的に農業資材をお使いくださっており、

「生育は早く病気も少ない」
「味は濃厚で美味しく、日持ちがする」

と高評価をいただきました。

午後は富山の飲料メーカー様での打合せです。
15年前に排水のプラントを設置させていただき継続的にサポートをさせていただいているのですが、今後負荷が増えた場合の対策について、お話させていただきました。
プラントでは下水放流していますが、沈殿槽なし、脱水機無しで、汚泥発生がありません。

「ランニングコストが少なく、メンテナンスも容易」

と、お客様に喜んでいただいております。


飲料メーカー様の散水ろ床法プラント

こうして、現場の様子とお客様の顔を見ながら対話を続け、より環境にも配慮したサービスを展開していくのが使命だと感じながら、今日もハンドルを握る澤本でした。
排水処理や、油脂分解、臭気の即時消臭など、お困りごとはお気軽にご相談ください。

>お問い合わせフォームはこちら

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「天城抗火石散水ろ床方式」採用の新設排水処理施設完成

 2023/11/21   

こんにちは。澤本享宏です。

7月から工事していた弊社独自の「天城抗火石散水ろ床方式」を採用した、新設の排水処理施設が10月初旬に完成しました。

今回は地元石川県の乳業屋さんの工場新設に伴い、排水処理施設も新設することになりました。
その乳業屋さんの排水の詳細を紹介いたします。

計画水量:400㎥/D

BOD濃度:1000ppm

SS濃度:150ppm

COD濃度:240ppm

上記の数値をもとに以下の内容で設計いたしました。

散水ろ床槽:1槽あたり17㎥×4槽

循環槽:75㎥×4槽

散水ろ床法式を使うことで、BODは99%除去することが可能です。

また廃水中には、年々多糖類の流入が増しています。
多糖類の分解は限られた生物低分子時は糸状菌、高分子時は放線菌が優先種になる場合があります。

そこで弊社の散水ろ床で使う抗火石から溶出するSiO4(オルト珪酸)を利用する事により、この問題は解決可能です。

「天城抗火石散水ろ床方式」は環境省のETV事業でも実証されており、排水処理プラントの性能の実証実験を行った際には、次のことが実証されています。

  • 散水ろ床槽によるBODの濃度減少率は、定期試験で平均94.5%、日間水質水質試験で、夏季平均92.3%、冬季平均 91.7%であった。 また 、CODの濃度減少率は、定期試験で平均 85.1%、日間水質試験で夏季平均 80.3%、冬季平均 89.3%であった。
  • 放流水質濃度では、BOD、SSに おいて定期試験、日間水質試験ともに実証する性能を満たし、CODでは 冬季の定期試験を除き 概ね実証する性能を満たした。
  • 夏場の臭気もなく、冬場の気温が低下しても安定的な処理能力が実証された。

実証実験の詳細は弊社のウェブサイトをご覧ください。
環境省ETV実証事業「天城抗火石散水ろ床法」詳細はこちら

今回の新設工事を行ったお客様も、前工場では糸状菌・放線菌などが多く排水の安定化が出来ず悩んでいらっしゃいました。
糸状菌や放線菌はもちろん、水量・BOD・ノルヘキなどの負荷が増加し前処理を検討している等のお悩みがあり、処理方法をご検討されているのであれば、是非ご相談ください。

すぐに駆けつけ、現場でのお打ち合わせや負荷計算等行い、改善策をご提案させていただきます。

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天城抗火石散水ろ床テストプラント設置

 2023/09/04   

9月に入り、ようやく朝夕が少し涼しくなってきましたね。
今年は水温が高くなりすぎて、生物処理のトラブルが多い夏となりました。

取引先のお客様で廃水処理の負荷増加の計画があり、前処理装置で天城抗火石散水ろ床が検討されています。
BODを70~80%削減し、現状の活性汚泥プラントを使用し処理を行う予定です。

お客様には弊社プラント導入先を見学していただきましたが、高濃度排水もあるため処理状況を確認したいとご依頼があり、テストプラントを設置いたしました。


10tユニック車でプラントを運び、組立設置を行います。
設置は半日あれば完了です。
設置後原水を投入し、まずは1週間種付けを行い、2週間目~本格テストになります。

1~4槽あり、各槽の分析を行えば、容積負荷が何kg/㎥で、BOD除去率がどの程度か結果が出せます。
したがって、必要量のろ材、循環槽の容積が算出できることになります。

例:前処理であればBOD2000mg/l 、容積負荷5~6㎏/㎥→≒60~85%処理可能です。

テスト期間はお客様によって様々ですが、1~3ヶ月となります。

前処理、高濃度処理等お考えで現場で処理状況を確認ご希望であればテストプラントを活用してください。
BOD濃度500~500,000mg/lまでテスト可能です。

※運送費・設置費の実費はご負担いただいておりますので、ご了承ください。

ご質問・お問い合わせは、お気軽にお寄せください。
お問い合わせフォームはこちら

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