し尿処理施設の状況を分析して
緊急かつ持続的な臭気対策をご提案
事業者や施設、近隣住民、環境への配慮をもとにした悪臭対策をいたします。
目次
硫化水素臭、アンモニア臭、メチルメルカプタン臭の即時脱臭方法
即時悪臭解消にはSANA資剤投入がおすすめ
し尿処理施設関連で、発生頻度の高い臭気は以下の3つです。
- 硫化水素臭
- アンモニア臭
- メチルメルカプタン臭
上記3つ以外にも、し尿処理施設の浄化槽汚泥の増加に伴う別の臭気が発生していることもあるので、臭気の原因を特定し、適切な資剤で悪臭解消することが必要です。
SANA資剤は、用途や使用場所ごとに異なる様々な悪臭に対応しています。
また、投入・添加後はすぐに消臭・脱臭効果を発揮します。緊急で消臭・脱臭が必要な場合にも効果的です。
澤本商事では、臭気や施設の原水などを測定し、資剤選定と緊急かつ持続的な対処をいたします。
SANA資剤の使用場所と対応製品
使用箇所 | 製品名 | 形状 | 主な効果 |
---|---|---|---|
バキューム車 | スメロンラックVL | 液体 | バキューム車から排出される悪臭を強力消臭 |
バキューム車のタンク内 | サナ・バキューム | 粉末 | バキューム車内のし尿臭気を元から消臭 ※水溶性パック入り |
サナ・ニューバキューム | 粉末 | バキューム車のゲージの黒変を抑制した脱臭 ※水溶性パック入り |
|
投入口 | SANA-β-02 | 液体 | 混入用の強力液体消臭剤 |
SANA-S | 粉末 | 即効性強力脱臭剤 | |
場内・屋内 | スメロンラックFL | 液体 | 安全性の高い噴霧用マスキング型消臭剤 |
脱水ケーキ | SANA-β-02 | 液体 | 脱水ケーキの即効・持続性消臭剤 |
SANA-β-03 | 液体 | 脱水ケーキの強力・持続性消臭剤 | |
脱臭塔 | スメロンラックVL | 液体 | 悪臭の強力捕捉型消臭剤 |
各種臭気発生源 | スメロンラックS | 液体 | 安全性の高いオールラウンド型消臭剤 |
悪臭発生地点とSANA資剤投入箇所のポイント
し尿処理施設の消臭・脱臭実績
事例1:「公衆トイレの臭気・悪臭がひどく、すぐに消臭したい」愛知県K様
困りごと
トイレからの臭気・悪臭がひどく、掃除してもなかなか悪臭が解消されないがどうしたらよいか。
悪臭はクレームの元になるので、早急に消臭対応したい。
解決事例
合併浄化槽の原水を採取し、臭気を分析測定。
硫化水素の数値が致死量ほどの高さだが、排水中に溶け込んでいるため致死量には至らずだが、夏場の飛散量増加には厳重注意が必要な状態。
「スメロンラックDL 」で消臭効果率を算出し、適正な量を投入することで臭気を解消。
【使用薬剤】
スメロンラック
【原臭測定結果】
硫化水素 | メチルメルカプタン | アンモニア | 低級脂肪酸 | |
---|---|---|---|---|
原水 | 95ppm | 4.5ppm | 10ppm | 不検出 |
原水 | |
---|---|
硫化水素 | 95ppm |
メチルメルカプタン | 4.5ppm |
アンモニア | 10ppm |
低級脂肪酸 | 不検出 |
【脱臭測定結果】
【脱臭測定結果】
硫化水素とメチルメルカプタンの複合臭が悪臭の原因と考えられます。
これらは悪臭防止法における特定悪臭物質であり、僅かな濃度でも強い悪臭として感じ、人体にも有害であることから除去が望ましいです。
アンモニアは硫化水素やメチルメルカプタンに比べて閾値は高く、今回程度の濃度では発生源臭気として問題ありません。
ですから、コスト面や作業性を考慮し、硫化水素とメチルメルカプタンに効果的な「スメロンラックDL」の添加を推奨します。
即効的に臭気が除去される効果があり、良好な脱臭が可能となります。これにより、利用環境や周辺臭気環境の大幅な改善が可能です。
事例2:「し尿処理場の脱水前汚泥からの悪臭を消臭したい」新潟県化学工場様
困りごと
し尿処理場の脱水前汚泥から悪臭がするので、状態の検査および消臭・脱臭をしたい。
解決事例
脱水前汚泥を検査し、SANA-β-03を投入し、「脱水前汚泥」及び「脱水ケーキ」から発生する悪臭の抑制効果を確認することができました。
試験詳細は以下のPDFをご覧ください。
し尿処理施設で気をつけるべき臭気1〜3位
第1位 硫化水素(腐った卵臭)
業種畜産、複合肥料製造、鶏糞乾燥、魚処理場、ごみ処理場、し尿処理場、下水処理場、食肉加工、染色加工など
- 0.02ppm
- →臭気を感じだす。
- 0.3ppm
- →誰もが臭気を感じる。
- 3〜5ppm
- →不快に感じる中程度の臭気の強さ。
- 10ppm
- →眼の粘膜症状(かゆみ、痛み)発生。角膜、粘膜の組織破壊が起こる。
- 20〜30ppm
- →鼻粘膜に乾燥感と痛み。咳など肺の刺激症状が発生。
- 100ppm以上
- →長期間暴露すると、咳、たんなどの気管支炎、肺炎が発生。
- 250ppm以上
- →咳、たんがさらに増加し肺水腫となり呼吸困難から窒息の危険性が高まる。
- 700ppm以上
- →意識障害、呼吸麻痺を引き起こす。
- 1000ppm以上
- →意識喪失、呼吸停止、死亡。
- 5000ppm以上
- →即死。
第2位 アンモニア臭(ツンとくる刺激臭、目に染みるような刺激臭)
業種し尿処理場、下水処理場、石油化学工場、食品工場、パルプ製造工場など
- 0.5ppm
- →臭気を感じだす。
- 3〜5ppm
- →誰もが臭気を感じる。
- 50ppm
- →きわめて鋭い臭気を感じる。眼、鼻、咽頭、胸部に中等度の刺激を引き起こす。
- 80ppm
- →中等度〜極めて強い刺激。
- 110ppm
- →極めて強い刺激。
- 140ppm以上
- →耐え難い刺激。
- 500ppm以上
- →極度の涙と刺激。
- 2500ppm以上
- →短時間で生命危機となる。
第3位 メチルメルカプタン臭(腐った玉ねぎ臭、口臭の不快な臭いなど)
業種し尿処理場、下水処理場、石油化学工場、食品工場、パルプ製造工場など
メチルメルカプタン臭の検知閾値は0.0001ppmと非常に低い濃度で感知することができます。
排泄臭、生ゴミ臭の成分の一つであり、悪臭防止法に基づく特定悪臭物質の一つです。
規制基準の濃度範囲:臭気強度2.5〜3.5
事業場の敷地境界線の地表における規制基準:0.002〜0.01ppm
し尿処理施設の臭気対策で気をつけるべき対策は?
素早い原因究明と資剤選定が必要な理由
し尿処理場で臭気を発生させないために、また、臭気が発生したら迅速な対応が求められます。
近隣住民や施設、環境保護の観点からも、迅速な臭気対策が求められます。
普段からの測定や分析をおすすめいたします。弊社では水質・臭気の無料分析を承りますので、お気軽にご相談ください。
臭気の発生源・発生状況の調査
臭気測定・分析、臭気物の特定と濃度を調査しましょう。
臭気に合った消臭剤の特定
消臭剤の適正濃度をテストしましょう。
現場での消臭テスト
臭気排水や、臭気に対して消臭テストを行い、現場での消臭状態を確認しましょう。
臭気対策装置の検討
複合臭などの消臭剤では除去できにくい臭気に対しては、脱臭装置の選定が必要です。
オゾン脱臭装置、スクラバー装置、セラミックフィルター装置、活性炭装置、燃焼法装置など、提携先と装置の設計をいたします。
し尿処理関連の悪臭対策に関する根本的かつ緊急の対策はお任せください
根本的かつ緊急対応をいたします
し尿処理施設の能力診断や原水の状態検査などを行い、最適な処理剤をご提案いたします。
近隣や環境への配慮のため、悪臭は即時消臭・脱臭が必須ですし、施設の機材等にも腐敗などの影響が及ばないよう注意が必要です。
適正な臭気処理が持続的にできるよう、運転管理もサポートいたします。
対応業種
- 公衆トイレ
- 高速道路サービスエリア
- 日配食品製造業
- 豆腐製造工場、麩製造工場
- 製麺工場
- 洗米工場
- 食品加工業
- 食肉加工業(ハム工場
- ブロイラー加工場
- 化学工場
- 製油工場
- その他製造業 など
臭気・悪臭の分析、微生物観察、資剤の提案の流れ
- 季節や使用機器に合わせた資剤のご提案を随時致します。
- アフターフォローで定期的な分析、機器のメンテナンスをしています。
- お客様の希望に合わせてメンテンナンス内容は異なります。