環境技術実証事業
(有機性排水処理技術区分)

当社の排水技術が環境省の「環境技術実証事業(ETV事業)」で実証されました

「ETV事業」とは?

ETV事業は環境省が実施する事業で、環境技術開発者でも利用者でもない信頼できる第三者機関(実証機関)が環境技術環境保全効果等を実証し、その結果を公表することにより、環境技術の普及を支援するものです。

環境省ETV事業ウェブサイト

澤本商事がETV事業に応募した理由

弊社の天城抗火石を用いた排水処理事業は、かねてよりお客様の事業の効率化・促進はもちろん、メンテナンス性やコスト面でもご満足いただいておりましたが、環境省の元で実証されることにより、環境面や安全性にも配慮されたプラントであることをお伝えできればと思い、応募・採用の運びとなりました。

実証された技術は「天城抗火石高速散水ろ床法と活性汚泥法併用プラント」です

実証対象技術概要

実証対象は、流量調整槽と散水ろ床槽、活性汚泥槽、沈殿槽から構成される排水処理施設です。

散水ろ床槽は、天城坑火石を散水ろ床用のろ材として使用しているろ床槽と散水された排水が溜まる循環槽で構成され、排水は循環槽からろ床槽へ循環しています。有機性排水の処理を行い、公共用水域への環境負荷を低減させることができます。

活性汚泥槽の前処理施設として設置されており、 既設の排水処理施設に後付けが可能な技術です。

散水ろ床槽

実証概要・結果

試験実施場所

実施場所名称 株式会社コスモフーズ埼玉神川工場
埼玉県児玉郡神川町二ノ宮105
事業の種類 清涼飲料水製造業(お茶、スポーツ飲料、炭酸飲料、果汁飲料、乳酸菌飲料など)
稼働時間 24時間(休日:日曜日)

実証対象技術の仕様及び処理能力

天城抗火石の仕様
材質
ガラス状天然セラミックス
組成(%)
SiO2:73.32、CaO:2.05、MgO:0.65、AI2O3:15.06、その他8.92
比表面積(m²/g)
250〜300
散水ろ床の処理能力 BOD容積負荷が 1〜2kg/ (m³・日) のとき 、 BOD除去率 は 80〜99% 、 3〜4kg/ (m³・日) のとき 70 〜95% 、 5~7kg/ (m³・日)のとき 50〜80%
容量(m³)
散水ろ床槽
290
活性汚泥槽
148

実証項目及び実証する性能

※散水ろ床槽による濃度減少率の算出には溶解性BODと溶解性CODを用いた。
区分 調査項目 実証する性能
散水ろ床槽による濃度現象率※ 放流水濃度
実証項目 生物化学的酸素要求量(BOD) 60%以上 20mg/L以下
化学的酸素要求量(COD) 25mg/L以下
浮遊物質(SS) 30mg/L以下

実証結果

散水ろ床槽への流入水質と処理水質 から散水ろ床槽による濃度減少率を算出し、放流水濃度 とともに実証する性能を満たすかどうかを実証した。
散水ろ床槽によるBODの濃度減少率は、定期試験で平均94.5%、日間水質水質試験で、夏季平均92.3%、冬季平均 91.7%であった。 また 、CODの濃度減少率は、定期試験で平均 85.1%、日間水質試験で夏季平均 80.3%、冬季平均 89.3%であった。
このことから、実証対象製品はBOD、CODともに散水ろ床槽による濃度減少率の実証する性能を満たした。
放流水質濃度では、BOD、SSに おいて定期試験、日間水質試験ともに実証する性能を満たし、CODでは 冬季の定期試験を除き 概ね実証する性能を満たした。

グラフ1
グラフ2
グラフ3
グラフ4
グラフ5
グラフ6

運転及び維持管理について

環境影響について

汚泥発生量105.85t/年
廃棄物発生量新たな廃棄物の発生は無し
騒音周囲と比較して大きな音ではなかった
におい導入先様より「気にならない」と回答
ろ床バエ発生状況発生は少なく「気にならない」と回答

使用資源について

消費電力量ポンプ、ブロワ等の各設備の消費電力量は、36.0~264 kWh/日範囲であり、合計902.9 kWh/日であった。
廃棄物発生量有機窒素添加剤:4kg/ 日
栄養剤:2kg/ 日
無機窒素添加剤:4kg/ 回
高分子凝集剤:2kg/日
無機塩化アルミニウム:14 L/日

総括

  • 散水ろ床槽は既設の排水処理施設に後付け すること が可能であ り、実証対象技術を新設の排水処理施設とした設計も可能である。 設置場所の環境によっては 、 散水時の排水の飛散や騒音への対策が必要である。
  • 運転及び維持管理マニュアルは施設規模や流入負荷に合わせて策定されている。
  • 維持管理については排水処理に関する知識を有する必要があり、ろ床バエ等の発生に注意が必要である。
  • 実証対象製品は生物処理を 基本原理としているが、季節的な気温の変化による変動に影響を受けず、年間を通して安定した処理が可能であることが示された。
  • 日間水質試験の結果から、 水量や流入濃度の変化による 日間変動にも対応が可能であることが示された。

「天城抗火石高速散水ろ床法と活性汚泥法併用プラント」をお考えの方へ

天城抗火石を用いたプラントを導入しませんか?
より良い製造現場作りや自然環境へ配慮した物作りをお手伝いいたします。

食肉加工 飲料製造 魚加工
食肉加工 飲料製造 魚加工
特徴
  • 多孔質抗火石を用い た バイオフィルムによる排水処理技術
  • 本技術は食品製造工場、豚・鳥加工工場プロセスからの排出水中のBOD(濃度 5,400,000mg/L ) を 30〜99% 除去、 COD Mn (濃度 15 200,000 mg/L )を 10〜90%除去することで、公共水域への環境負荷を低減する技術です。
  • 表面積は1g当たり250〜300m³で、他の濾材と比較して表面積が20〜30倍もあります。
    化学組織は珪酸 77%,アルミナ13 %,その他の成分が10 %を占め、pHは中性です。 生物膜が形成し易く、生物の棲息に最適な自然環境を作り出します。また微生物の働きにより、可溶性珪酸塩・[(OH2)4(OH)Mg8Si12O3〜O6〜8H2O] が抗火石から溶脱し、散水濾床槽の汚水と解け合い、多糖質の分解、微生物の増加、カビの予防に役立ちます。
利点
  • 処理効率が高く、 処理効果が安定 糸状菌・放線菌の発生が少ない
  • 維持管理が容易で、維持費が安い エネルギーが少ない
  • 敷地面積が狭くて済む
  • 水質の変動に影響され難い
  • 各種処理施設との併用 、増設が可能であり、工期が短い
  • 逆洗浄は必要がない 目詰まりがない
  • 濾材の寿命が長い
前処理
後処理
コストなど
お客様ごとに必要な処理やコストは異なりますので、現場を見せていただき、ご提案させていただいております。
詳細PDFにはコスト等の参考情報が掲載されていますのでご参照ください。

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