日々の研究や水処理のアレコレなどを綴ります

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天城抗火石高速散水ろ床法の石入れ作業

 2024/11/14   

こんにちは。野崎徹です。

先日、天城抗火石高速散水ろ床法を用いて当社が設計した排水処理施設のコンクリート工事が終了しました。

いよいよ最重要部である天城抗火石を散水ろ床槽に設置する石入れ作業が行われるので、その立ち合いに行ってきました。
クレーンで吊って直径1m、体積1立米ほどの天城抗火石の入った袋を、散水ろ床槽の中に落とし込み、中で袋を傾け天城抗火石を敷き詰めていきます。

この工程を設計数量を満たすまで繰り返します。
一個はだいたい手のひら大ぐらいの天城抗火石ですが、手に取ってみるとその見た目からは想像できないほど軽く、多孔質であることが実感できます。

石入れが終わったら、表面についた余分な砂を落とすため水を掛けを行います。

こうして、当社独自のシステムである天城抗火石高速散水ろ床法の天城抗火石設置が無事終了しました。
この後は機器設置、配管工事電気工事と進み、完成はもうすぐです。

天城抗火石を使った高速散水ろ床法の技術詳細はこちら
(この技術は、環境省のETV事業でも環境技術として実証されています。
ETV事業での実証詳細はこちら

天城抗火石高速散水ろ床法に関するお問い合わせはこちら

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【pHの世界 vol.1】pHと色

 2024/11/13   

あなたは「pH」と聞いて何を思い浮かべますか?
子供のころの理科の授業で見たリトマス試験紙やBTB液、フェノールフタレインを使った実験の印象が強いという方も多いのではないでしょうか?
そういわけで、以前告知させていただいた「pHの世界」、連載第一回目のテーマは「色」です!
pHと色の意外な(?)関係に迫ります🔍

前出の告知記事でも溶液の色が変化する様子を動画でご覧いただきましたが、ここでもう一度この動画を見てみましょう。

こちらはBTBでもフェノールフタレインでもなく、エリオクロムブラックT(EBT)という指示薬によるものです。
pH6以下で赤、7~11で青、12以上ではオレンジ色になりますが、EBTは一般にはpH指示薬としてではなく金属指示薬等に利用されています。ブログに掲載するために今回だけの特別な操作を行い撮影しました。

pHによって色が変わるものは指示薬だけではありません。
紅茶にレモンを入れた時に色が薄くなったと感じたことはありませんか?
これは紅茶に含まれるポリフェノール系の色素が酸性で色が薄くなる性質を持つためです。

ポリフェノールの中でも特にアントシアニンはpHによる色の変化が顕著で、紫キャベツなどアントシアニンを含む食材が酢やレモン汁などの酸性の調味料で鮮やかな赤やピンクに変わるのを目にされたことがあるかもしれません。
他にも、酸性のヨーグルトにブルーベリーを入れると色がより鮮やかになったり、赤紫蘇で梅干しがきれいな赤に染まったりと、身近なところでもpHによる色の変化を体験することができます。

「色」をテーマにお届けした第一回pHの世界、いかがでしたか?
次回以降もpHの世界を少しずつ掘り下げていきたいと思いますので、次回もどうぞお楽しみに!
土壌pHによって色が変わるアジサイの花

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新社屋完成について

 2024/11/05   

社長の澤本悟博です。
今春の新社屋完成後、多くの方にご来社いただき、感謝申し上げます。

創業から56年、令和6年4月に新社屋が完成しました。
天城抗火石との出会いにより、焼却炉の施工・設置・修繕工事を主体に事業を展開し、創業時は会長と元取締役の母と2人での出発でした。
自宅2階を事務所とし、夜中でも電話が鳴り現場に駆けつけることも多々あり、苦労の中にも充実した活動が出来ていました。

令和4年からは社員が増え、木材乾燥等の新事業の展開も始まるなど、より動きが活発になる中、新社屋建設の話が持ち上がりました。
新社屋のコンセプトは「誰もが気軽に入れるお洒落なカフェ」でした。
仕事内容としてはお堅いイメージがある排水処理装置を扱っているため、新社屋はお客様やお取引先様にも親近感を持っていただける社屋にしたいとの願いが込められています。

新社屋完成の際は、たくさんのお祝いをいただき、ありがとうございました。
ブログ「新社屋で43期を迎えました」参照

あれから約半年が経過しましたが、オープンな社内スペースでは、お客様、お取引先様との会話も弾み、活気のある空気が流れています。
社員もイキイキ活動しているのを見ると「建ててよかった、次の展開も視野に入れていくぞ‼」と気持ちも高ぶってきます。
お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。

▼地鎮祭の様子
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▼棟上げから完成までの様子
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新社屋の設計・施工:株式会社大門システムズ様
株式会社大門システムズ様は木材乾燥技術woodbeの設計・施工も担当しておられ、ともに技術開発をしています。
▼新社屋の様子
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2024食品開発展日記・・・改質水+ミキシング装置の評価

 2024/10/31   

10月も本日で終わりですが、朝晩の寒さを感じるようになりましたね。

朝の散歩を日課としている社長の澤本悟博です。

先日ビックサイトで行われた食品開発展に行ってきました。

2024食品開発展

 

 

目的は3点

1、脱水機メーカーのヘリオス多重円盤の出展を見学

750SKL型
ヘリオス多重円盤脱水機SKL型

展示会モデルスケルトン

展示会用モデル スケルトン 

低含水率で維持管理が容易。

油分があっても能力が安定。

詳細はhttps://www.kk-helios.co.jp/

 

2、取引先お客様(食品工場)の出展を見学とご挨拶

今回は機能性食品、サプリ、腸活製品の展示が多くなっていました。

最近のトレンドが理解できました。

 

3、弊社改質水とミキシング装置を導入してくださったAPAコーポレーション様の出展の見学とご挨拶

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まずは岡田社長にご挨拶。

APAコーポレーション岡田社長と弊社社員
APAコーポレーション岡田社長(左)

改質水とミキシング装置により水溶性ケイ素の微粒子状態がさらに安定し高評価!

となっているそうです。

大学の先生、医者からからも絶賛!!とのこと。(凄い+嬉しい)

生体マトリックスウモ
微細粒子 生体マトリックスウモ

1年経過しても微細粒子は変わらない。

ケイ素の吸収率、生体への活性度が高くなっていることが伺われますね。

何年間にもわたり追跡調査・分析を行い評価していたので安心できました。

 

改質水・ミキシング装置のご相談は以下からお問い合わせください。

ご連絡お待ちしています。

改質水製造装置Eiddy

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油脂分解・バルキング対策・臭気対策

 2024/10/15   

さわやかな秋晴れの日が続いておりますが、皆様如何お過ごしでしょうか?

営業担当の澤本剛希です。
今回は、ある食品会社様で試験的に油脂分解剤を入れた際の効果について、お話していこうと思います。

他工場で弊社の油脂分解剤である「油トールB」を投入し、効果を得られたことがきっかけで、現工場でも試してみたいとのお話がありました。
「油トールB」投入前は、他社の油脂分解剤をある程度の期間入れていましたが、一定ラインからは糸状菌・放線菌が減らず、曝気槽でも泡が残っていました。


油の泡


油の泡


糸状菌


放線菌

↑投入前の曝気槽写真と顕微鏡写真
曝気槽に泡が多く、糸状菌・放線菌が発生しています。

資剤試験終了後、「油トールB」の添加を初めて、約1か月間で糸状菌・放線菌が激減し、曝気槽の泡もほぼ無くなりました。


泡は減少しました。


泡はほぼ消えています。


槽内状況が改善し、フロックが出来ています。


好気性の微生物が発生しています。

↑投入後の曝気槽写真と顕微鏡写真
曝気槽の泡は減少し、糸状菌・放線菌は大幅に減少しています。また、好気性の微生物が発生しており、生物活性も見られます。

上記のように、弊社「油トールB」を適正量使用して頂ければ、槽内の油脂分解を促し、それに伴い生物活性・バルキング対策に繋げることが出来ます。
また、油が多い排水処理現場では臭気が発生します。油を分解することで、臭気発生を事前に防ぐことにも貢献します。

排水処理場の困りごとは待ったなし!
すぐに駆けつけ、現場調査、水質検査、ラボテスト、資剤選定までを無料でさせていただきます。
お気軽にお問い合わせください。

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