こんにちは。澤本享宏です。
気温の上昇に伴い、微生物の活性も高まり、排水処理が安定してくる季節となりました。
本日は【バルキングのチェックポイント3選】をご紹介いたします。
さまざまなお客様のもとへ伺っていますが、お困りごとの中でもバルキングの発生割合が高いです。
バルキングとは、排水処理において活性汚泥の沈降性が悪化し、沈殿槽で固液分離が十分に進まない状態を指します。
今回は、これに当てはまれば即対策が必要!という現場でのチェックポイントを記載します。参考にしていただければ幸いです。
バルキングの種類などはこちらの記事をご覧ください。
バルキングとは?(数値化で対策・タイプ別バルキング改善方法)
チェックポイント1汚泥界面が1mを切った時
汚泥界面:沈殿槽で水と汚泥が分離する境界面のこと。つまり、処理された汚泥が水面から何m下にあるかを示します。
上記のように、汚泥が水面近くまで上昇している場合は、越流の危険信号です。即対策が必要です。
チェックポイント2SV30が90~100%の場合
SV30:曝気槽の最終槽の汚泥をシリンダーに入れ、30分後にどこまで沈降するかを調べる指標。
※SVは Sludge Volume(スラッジ・ボリューム) の略で、スラッジ=汚泥(微生物の塊)を意味します。
SV30で沈降しない場合、有機物の分解が遅れており、沈殿槽でも沈降不良を引き起こす可能性があります。
チェックポイント3汚泥の粘性がトロトロで、粘度の数値が20以上
粘度が高いと、曝気槽の汚泥がチョコレートのように粘度を持ちます。採水してみるとトロトロの状態です。写真でも、なんとなくトロみとテカリがあるのがわかると思います。
粘性は、MLSSが高いときや油脂分解が遅れているときに上昇します。粘性が高いと、①や②の沈降性にも影響を及ぼします。
以上がバルキングチェックポイント3選になります。
このような状況が発生している場合は、すぐに対策が必要です。
今回ご紹介したお客様は、 油脂分解の遅れ と 難分解性物質の流入 が原因でした。そのため、弊社取扱いの 油脂分解剤「油トールB-SW」 と 栄養剤「SANA-N改1-SW」 を使用しました。
<油トールB-SW>
これらの資材を適切に投入し、弊社のノウハウに基づいて施設運用を行った結果、以下のような改善が見られました。
改善点1汚泥界面の改善
改善点2SV30の改善
改善点3粘性の改善
このように、適切な対策を講じることで、大幅な改善が可能です。
弊社取扱いの資材を適正量使用し、それに合わせた施設運用を行うことで、槽内の油脂分解を促し、生物活性を向上させ、バルキングの対策につなげることができます。
「チェックポイント3選」は、「これはなんだろう?」と思ったときに少しでも参考になれば、という思いでご紹介しました。
では次回のチェックポイント3選でお会いしましょう。
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