日々の研究や水処理のアレコレなどを綴ります

澤本享宏の記事一覧

曝気槽・沈殿槽での油分固着はこれで解決!

 2024/01/24   

こんにちは、澤本享宏です。

先日、あるペットフードの会社様から「油分の固着に困っている」と、お問い合わせをいただきました。
現場に訪問したところ、曝気槽だけでなく、沈殿槽でも油の塊が固着している状態でした。

沈殿槽で油が固着

↑沈殿槽の様子

実際に顕微鏡を見たところ、油分が残留し放線菌も発生していました。

油分残留の様子(顕微鏡)

↑油分残留の様子(顕微鏡)

放線菌の様子(顕微鏡)

↑放線菌の様子(顕微鏡)

まずは油の分解が急務でしたので、弊社の油脂分解材のSANA-油トールBを使用しました。

SANA-油トールB

SANA-油トールB

油トールBを投入してから曝気槽で油の分解がかかり、沈殿槽で油が浮くことがなくなりました。

油トールB

↑油トールB投入後の沈殿槽

上記のように、油脂分解には油トールBは効果てきめんです。

排水処理場の困りごとは待ったなし!
すぐに駆けつけ、現場調査、水質検査、ラボテストまでを無料でさせていただきます。
お気軽にお問い合わせください。

排水処理の水質検査

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冬の水温低下による排水処理トラブルの原因と解決方法は?

 2023/12/15   

こんにちは。澤本享宏です。

12月に冬の装いになり一気に寒くなってきましたね。
これからの時期は体調が崩しやすくなっていると思います。皆さんいかがお過ごしでしょうか。

実はこの時期は人だけではなく、排水処理の微生物たちも活性が悪くなるんです。

排水処理は10℃下がると活性が2分の1に低下してしまいます。
ここ最近でも2週間で10℃ほど下がり、活性が停滞した事業所様がいらっしゃいました。

排水処理の適応温度は18℃~28℃とされており、16℃以下は極端に活性が落ちてしまいます。
活性が落ちると糸状菌や放線菌などが優占種となりバルキングの原因となります。

※32℃以上は酸素が取り込みづらく腐敗し、臭いの原因となります。これは夏にみられる現象です。

上記の問題があるので、冬はバルキングが多発します。
バルキングになり、工場が止まることになれば、対策は待ったなしです。

スピード対応が求められる排水処理のトラブルに対して、弊社では電話でのご相談(無料)や、速やかに現場に駆けつけての調査(無料)、汚泥を採取し分析・テスト(無料)など、スピード解決のためのサービスの一部を無料で提供しています。


すぐに駆けつけます!

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また、直接弊社まで汚泥1リットルをお送りいただいての分析も受け付けています。
水質の簡易分析、顕微鏡観察などを行い報告書にまとめてお渡ししておりますので、ぜひお問い合わせフォームからお申し込みください。

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年末年始の休業に関するご案内

 2023/12/12   

平素より格別のご愛顧を賜り厚くお礼申し上げます。
本年も残すところあとわずかとなりました。
来年も、皆様にご満足頂けるサービスを心がける所存でございますので
より一層のご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
なお、誠に勝手ながら、年末年始は下記の日程で休業させていただきます。

▼年末年始休業
2023年12月29日(木)~ 2024年1月4日(水)まで

休業中のお問い合せにつきましては、
2024年1月5日(木)以降に順次対応させていただきますが、
緊急の場合は、以下までご連絡ください。

▼緊急時の連絡先
09016321910(澤本悟博まで)

引き続き、変わらぬご愛顧をいただきますようお願い申し上げます。

株式会社澤本商事 代表取締役 澤本悟博

曝気槽の泡対策の改善結果と効果的だった資剤

 2023/12/08   

こんにちは。澤本享宏です。

先日、弊社ウェブサイトからお問い合わせをいただいたお客様のところへ訪問してきました。

お問い合わせの内容は「曝気槽の泡がすごいので何とかしたい」というご相談でした。
お電話にて詳細をうかがうと、「泡がひどいときには曝気槽からあふれるほど発生する」とのことでした。

実際に現場に訪問した時には、当ブログ「曝気槽の泡」記事と同様の、ムース上の泡が発生していました。

▼曝気槽にムース状の泡が発生している様子

曝気槽のムース状の泡
気槽のムース状の泡

放線菌

▼分散汚泥フロック
分散汚泥フロック
▼放線菌汚泥
放線菌汚泥



やはり放線菌の繁殖が原因でした。
放線菌汚泥もできており、フロックも分散していました。

放線菌は油分(動植物油)が多いときに発生します。

また放線菌がミコール酸(油脂分)を出しムース状の発泡となります。

沈殿槽の水面にも増加し透視度が悪くなり、沈降性も悪化します。

今回の事象での弊社の対策は、以下の3点を重点的に対策いたしました。

①ph
②油脂分解
③C/Nバランス調整

曝気槽内環境を変えるだけで放線菌は減少します。それに伴い、泡も減少します。

上記の対策の油脂分解剤で使用したのはSANA-油トールBです。
澤本商事オリジナル特注品の、油脂分解の前処理剤です。
曝気槽のn-Hex減少の効果があります。
グリストラップから大規模排水処理場まで、対応可能です。

▼SANA-油トールB

C/Nバランス調整に使用したのはSANA-N改1-SWです。
油脂や粘質が多い原水で曝気槽に粘性が発生したときや、BOD負荷が高い場合の栄養バランス調整剤です。

▼SANA-N改1-SW

これらを投入した2週間後には泡も減少し、放線菌もいなくなっていました。
▼改善後の曝気槽の様子



上記のように油脂分解には油トールBは効果てきめんです。

排水処理場の困りごとは待ったなし!
すぐに駆けつけ、現場調査、水質検査、ラボテストまでを無料でさせていただきます。
お気軽にお問い合わせください。

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「天城抗火石散水ろ床方式」採用の新設排水処理施設完成

 2023/11/21   

こんにちは。澤本享宏です。

7月から工事していた弊社独自の「天城抗火石散水ろ床方式」を採用した、新設の排水処理施設が10月初旬に完成しました。

今回は地元石川県の乳業屋さんの工場新設に伴い、排水処理施設も新設することになりました。
その乳業屋さんの排水の詳細を紹介いたします。

計画水量:400㎥/D

BOD濃度:1000ppm

SS濃度:150ppm

COD濃度:240ppm

上記の数値をもとに以下の内容で設計いたしました。

散水ろ床槽:1槽あたり17㎥×4槽

循環槽:75㎥×4槽

散水ろ床法式を使うことで、BODは99%除去することが可能です。

また廃水中には、年々多糖類の流入が増しています。
多糖類の分解は限られた生物低分子時は糸状菌、高分子時は放線菌が優先種になる場合があります。

そこで弊社の散水ろ床で使う抗火石から溶出するSiO4(オルト珪酸)を利用する事により、この問題は解決可能です。

「天城抗火石散水ろ床方式」は環境省のETV事業でも実証されており、排水処理プラントの性能の実証実験を行った際には、次のことが実証されています。

  • 散水ろ床槽によるBODの濃度減少率は、定期試験で平均94.5%、日間水質水質試験で、夏季平均92.3%、冬季平均 91.7%であった。 また 、CODの濃度減少率は、定期試験で平均 85.1%、日間水質試験で夏季平均 80.3%、冬季平均 89.3%であった。
  • 放流水質濃度では、BOD、SSに おいて定期試験、日間水質試験ともに実証する性能を満たし、CODでは 冬季の定期試験を除き 概ね実証する性能を満たした。
  • 夏場の臭気もなく、冬場の気温が低下しても安定的な処理能力が実証された。

実証実験の詳細は弊社のウェブサイトをご覧ください。
環境省ETV実証事業「天城抗火石散水ろ床法」詳細はこちら

今回の新設工事を行ったお客様も、前工場では糸状菌・放線菌などが多く排水の安定化が出来ず悩んでいらっしゃいました。
糸状菌や放線菌はもちろん、水量・BOD・ノルヘキなどの負荷が増加し前処理を検討している等のお悩みがあり、処理方法をご検討されているのであれば、是非ご相談ください。

すぐに駆けつけ、現場でのお打ち合わせや負荷計算等行い、改善策をご提案させていただきます。

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