こんにちは。澤本享宏です。
先日、弊社ウェブサイトからお問い合わせをいただいたお客様のところへ訪問してきました。
お問い合わせの内容は「曝気槽の泡がすごいので何とかしたい」というご相談でした。
お電話にて詳細をうかがうと、「泡がひどいときには曝気槽からあふれるほど発生する」とのことでした。
実際に現場に訪問した時には、当ブログ「曝気槽の泡」記事と同様の、ムース上の泡が発生していました。
▼曝気槽にムース状の泡が発生している様子
やはり放線菌の繁殖が原因でした。
放線菌汚泥もできており、フロックも分散していました。
放線菌は油分(動植物油)が多いときに発生します。
また放線菌がミコール酸(油脂分)を出しムース状の発泡となります。
沈殿槽の水面にも増加し透視度が悪くなり、沈降性も悪化します。
今回の事象での弊社の対策は、以下の3点を重点的に対策いたしました。
①ph
②油脂分解
③C/Nバランス調整
曝気槽内環境を変えるだけで放線菌は減少します。それに伴い、泡も減少します。
上記の対策の油脂分解剤で使用したのはSANA-油トールBです。
澤本商事オリジナル特注品の、油脂分解の前処理剤です。
曝気槽のn-Hex減少の効果があります。
グリストラップから大規模排水処理場まで、対応可能です。
C/Nバランス調整に使用したのはSANA-N改1-SWです。
油脂や粘質が多い原水で曝気槽に粘性が発生したときや、BOD負荷が高い場合の栄養バランス調整剤です。
これらを投入した2週間後には泡も減少し、放線菌もいなくなっていました。
▼改善後の曝気槽の様子
上記のように油脂分解には油トールBは効果てきめんです。
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